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vol.004 砂とユリイカ

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『一杯の物語 TeaStory』

砂とユリイカ

一杯の物語 TeaStory』 

004

砂とユリイカ

僕は、折りたたみの椅子を車のトランクから取り出し、砂浜の上にゆっくりと開いた。潮風が髪を軽く揺らし、靴の底に乾いた砂の粒が擦れる。目の前には、ひたすら続く水平線。波は一定のリズムで寄せては引き、まるで世界が深く息をしているようだった。

手にしているのは、Eureka(ユリイカ)という名前のついたハーブティーだ。

どこかで誰かが言っていた。「Eureka」というのは、ひらめきの瞬間に発せられる言葉だと。古代ギリシャの数学者が、お風呂の中で浮力の法則を発見したときに叫んだのが始まりだという。なるほど、確かにこのハーブティーを飲めば、そんな瞬間が訪れるのかもしれない。

カップの中では、黄金色の液体が静かに波打っている。ミントの爽やかな香りと、追いかけるようにローズマリーの青い余韻。試しにひと口含むと、ほんのわずかにセージの鋭さが舌の上で跳ね、喉の奥へとすっと消えていった。

僕はカップを持ったまま、ゆっくりと椅子にもたれかかる。空はうすい雲に覆われているが、隙間からちらほらと陽が差し込んでいる。陽光は、海の表面に細かい銀の粒を散りばめていた。

なぜ人は、ひらめきを求めるのだろうか?

僕はぼんやりと考える。

ひらめきというものは、意識の表面にふいに浮かび上がるものだ。それはまるで、静かな水面に落ちる一滴の雫のように、形もなく、輪郭を曖昧に持ち、それでいて確かにそこに存在する。思考をぐるぐると巡らせている間はなかなか訪れないくせに、何も考えていないときほど、不意に目の前に現れる。

僕はまたひと口、Eurekaを飲む。他のお茶とは違い、ハーブティーはどこか地面と繋がっている感じがする。葉や花、根っこから抽出されたエキスが、時間をかけてじんわりと身体に染み込んでいく感覚がある。

波打ち際には、犬を連れた男がひとり歩いていた。犬は、砂の上に深い足跡を残しながら、小刻みに動き回っている。時折、振り返って主人を確認する。まるで、この世界の法則を理解しようとしているかのように。

僕は椅子の背もたれに身を預けたまま、目を閉じる。潮風の音と、波の音と、遠くでカモメが鳴く声。何も考えない時間。

気づけば、ある記憶が浮かんできた。

それはいつかの夏の日だった。僕は別の海辺にいて、別のカップを手にしていた。僕の隣には、誰かがいた。その人が誰だったのかは思い出せない。ただ、二人で静かにお茶を飲んでいたことだけがはっきりと残っている。

僕はカップの底を覗き込む。Eurekaは、もうほとんど飲み干されていた。黄金色の液体の向こうに、さっきの記憶の断片がまだ少しだけ漂っている。

ひらめきとは、思考の産物ではなく、記憶の中からふと立ち上がるものなのかもしれない。

僕はゆっくりと立ち上がり、空になったカップを手のひらで転がした。海は相変わらず、変わらないリズムで波を打ち続けている。

風が、少しだけ強くなった。

僕はそのまま、海を眺めていた。

EUREKA・ひらめき

1,680円(袋)/2,480円(BOX)

古代ギリシアの大科学者アルキメデスが歴史的発見の瞬間に叫んだ有名な言葉が「Eureka !ユリイカ(ひらめいた!)」。ローズマリー、ゴツコラ、ギンコーなどブレンドされた8つのハーブの有効成分が、脳に血液を送り、脳を活性化し、集中力や記憶力を高めます。ここ一番の大切な場面で、スッキリ、シャープに整えてくれるでしょう。爽快な朝を迎えるための、目覚めの一杯としてもおすすめです。

内容量:25g(10~20杯分)

原材料:ローズマリー ペパーミント スペアミント ゴツコラ ジンジャー ギンコー (イチョウ) 柚子 セージ 


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『一杯の景色 TeaStory』 

004

砂とユリイカ

僕は、折りたたみの椅子を車のトランクから取り出し、砂浜の上にゆっくりと開いた。潮風が髪を軽く揺らし、靴の底に乾いた砂の粒が擦れる。目の前には、ひたすら続く水平線。波は一定のリズムで寄せては引き、まるで世界が深く息をしているようだった。

手にしているのは、Eureka(ユリイカ)という名前のついたハーブティーだ。

どこかで誰かが言っていた。「Eureka」というのは、ひらめきの瞬間に発せられる言葉だと。古代ギリシャの数学者が、お風呂の中で浮力の法則を発見したときに叫んだのが始まりだという。なるほど、確かにこのハーブティーを飲めば、そんな瞬間が訪れるのかもしれない。

カップの中では、黄金色の液体が静かに波打っている。ミントの爽やかな香りと、追いかけるようにローズマリーの青い余韻。試しにひと口含むと、ほんのわずかにセージの鋭さが舌の上で跳ね、喉の奥へとすっと消えていった。

僕はカップを持ったまま、ゆっくりと椅子にもたれかかる。空はうすい雲に覆われているが、隙間からちらほらと陽が差し込んでいる。陽光は、海の表面に細かい銀の粒を散りばめていた。

なぜ人は、ひらめきを求めるのだろうか?

僕はぼんやりと考える。

ひらめきというものは、意識の表面にふいに浮かび上がるものだ。それはまるで、静かな水面に落ちる一滴の雫のように、形もなく、輪郭を曖昧に持ち、それでいて確かにそこに存在する。思考をぐるぐると巡らせている間はなかなか訪れないくせに、何も考えていないときほど、不意に目の前に現れる。

僕はまたひと口、Eurekaを飲む。他のお茶とは違い、ハーブティーはどこか地面と繋がっている感じがする。葉や花、根っこから抽出されたエキスが、時間をかけてじんわりと身体に染み込んでいく感覚がある。

波打ち際には、犬を連れた男がひとり歩いていた。犬は、砂の上に深い足跡を残しながら、小刻みに動き回っている。時折、振り返って主人を確認する。まるで、この世界の法則を理解しようとしているかのように。

僕は椅子の背もたれに身を預けたまま、目を閉じる。潮風の音と、波の音と、遠くでカモメが鳴く声。何も考えない時間。

気づけば、ある記憶が浮かんできた。

それはいつかの夏の日だった。僕は別の海辺にいて、別のカップを手にしていた。僕の隣には、誰かがいた。その人が誰だったのかは思い出せない。ただ、二人で静かにお茶を飲んでいたことだけがはっきりと残っている。

僕はカップの底を覗き込む。Eurekaは、もうほとんど飲み干されていた。黄金色の液体の向こうに、さっきの記憶の断片がまだ少しだけ漂っている。

ひらめきとは、思考の産物ではなく、記憶の中からふと立ち上がるものなのかもしれない。

僕はゆっくりと立ち上がり、空になったカップを手のひらで転がした。海は相変わらず、変わらないリズムで波を打ち続けている。

風が、少しだけ強くなった。

僕はそのまま、海を眺めていた。

EUREKA・ひらめき

1,680円(袋)/2,480円(BOX)

古代ギリシアの大科学者アルキメデスが歴史的発見の瞬間に叫んだ有名な言葉が「Eureka !ユリイカ(ひらめいた!)」。ローズマリー、ゴツコラ、ギンコーなどブレンドされた8つのハーブの有効成分が、脳に血液を送り、脳を活性化し、集中力や記憶力を高めます。ここ一番の大切な場面で、スッキリ、シャープに整えてくれるでしょう。爽快な朝を迎えるための、目覚めの一杯としてもおすすめです。

内容量:25g(10~20杯分)

原材料:ローズマリー ペパーミント スペアミント ゴツコラ ジンジャー ギンコー (イチョウ) 柚子 セージ 


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