vol.001 冷めゆく前に、ヒラメキをすくう

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 『一杯の物語 TeaStory』

冷めゆく前に、ヒラメキをすくう

一杯の物語 TeaStory』 

001

冷めゆく前に、ヒラメキをすくう

ハーブティーはひらめきを生む、というのが僕の持論である。

 こういうことを言うと、「またそんな適当なことを」と言われそうだが、適当ではない。いや、適当なのかもしれないが、少なくとも僕の経験上、ハーブティーを飲んでいるときに、妙にいいアイデアが浮かぶことが多い。

 僕は仕事の合間や、何かを考えなければならないときに、決まってハーブティーを飲むことにしている。コーヒーではなく、紅茶でもなく、なぜハーブティーなのか。そこに深い理由はない。コーヒーは胃に負担がかかるし、紅茶は優雅すぎる。ハーブティーはその中間というか、どちらにも属さない独特の立ち位置にいる。なんというか、「場違い感」がいいのだ。

 ある日、仕事場で詰まってしまい、パソコンの画面をにらんでいた。どうにもアイデアが出てこない。何か足りない。そんなとき、ふと手元のハーブティーを一口飲んでみた。すると、不思議なことに、脳がすっと軽くなったような気がして、いくつかのアイデアが頭の中にぽん、ぽん、と浮かび上がった。

 「おお、すごい」と僕は思った。まるで、水面に小石を投げると波紋が広がるように、思考が広がっていく感覚があった。

 そういえば、アルキメデスはお風呂に入っているときに浮力の法則を思いつき、「EUREKA!(閃いた!)」と叫びながら裸のまま街を駆け出したという話がある。僕は流石に裸で街を駆けることはないが、ひらめきの瞬間には何かしらのトリガーがあるものだ。アルキメデスにとってのお風呂が、僕にとってはハーブティーなのかもしれない。

 それ以来、僕はハーブティーをひらめきの触媒だと信じるようになった。ミントティーを飲めばシャキッとするし、レモングラスティーはなぜか文章がすらすら書ける。ハイビスカスティーは色が美しいので、机の上に置いているだけで創作意欲が湧く。ひょっとすると、これは単なる気のせいなのかもしれない。でも、人間の脳は、案外こういう気分の問題に左右されるものだ。

 先日、友人と喫茶店で話していたとき、彼が言った。

 「アイデアって、どこから来るのか不思議だよな」

 僕は頷いて、目の前のカップを持ち上げた。

 「アイデアはきっと、ハーブティーの蒸気の中にあるんじゃないか」

 彼は笑ったが、僕は本気だった。

 考えてみれば、いいアイデアというのは、意識的にひねり出すものではなく、ふとした瞬間に訪れるものだ。お風呂に入っているときや、散歩しているとき、ぼんやり窓の外を眺めているとき。そういうときに限って、「これだ!」というひらめきがやってくる。

 ハーブティーを飲む時間というのは、それと似ている。急いで飲むものではないし、強い刺激もない。ただ、温かい液体をゆっくりと口に含み、その香りを感じることで、思考が自然とほぐれていく。結果として、意識の奥底に沈んでいたアイデアが浮かび上がる。

 「いや、それはハーブティーのせいじゃなくて、単にリラックスしたからじゃないか?」

 と言われたら、確かにそうかもしれない。でも、それならば「リラックスするためにハーブティーを飲む」と考えてもいい。そうやって思考の流れをコントロールできるなら、それはもう立派なクリエイティブ・ツールだ。

 実際、僕はこれを利用しているわけだ。文章を書く前にハーブティーを飲むと、不思議と手が動く。会議でアイデアが出ないとき、ハーブティーを飲んでみると、ふっといい考えが浮かぶことがある。

 結局のところ、ひらめきというのは環境の影響を受けるものだ。たとえば、喧騒の中では考えがまとまらないし、暗い部屋では発想が広がらない。だったら、自分の思考をいい方向に導く習慣を作るのは、悪いことではない。

 だから、僕は今日もハーブティーを淹れる。そして、カップを手に取ると、ふと思うのだ。

 「次はどんなアイデアが浮かぶだろう?」

 それが楽しくて、ハーブティーを飲む習慣がやめられない。

EUREKA・ひらめき

1,680円(袋)/2,480円(BOX)

古代ギリシアの大科学者アルキメデスが歴史的発見の瞬間に叫んだ有名な言葉が「Eureka !ユリイカ(ひらめいた!)」。ローズマリー、ゴツコラ、ギンコーなどブレンドされた8つのハーブの有効成分が、脳に血液を送り、脳を活性化し、集中力や記憶力を高めます。ここ一番の大切な場面で、スッキリ、シャープに整えてくれるでしょう。爽快な朝を迎えるための、目覚めの一杯としてもおすすめです。

内容量:25g(10~20杯分)

原材料:ローズマリー ペパーミント スペアミント ゴツコラ ジンジャー ギンコー (イチョウ) 柚子 セージ 

『一杯の物語 TeaEssay』

冷めゆく前に、
ヒラメキをすくう

『一杯の物語 TeaStory』 

001

冷めゆく前に、
ヒラメキをすくう

ハーブティーはひらめきを生む、というのが僕の持論である。

 こういうことを言うと、「またそんな適当なことを」と言われそうだが、適当ではない。いや、適当なのかもしれないが、少なくとも僕の経験上、ハーブティーを飲んでいるときに、妙にいいアイデアが浮かぶことが多い。

 僕は仕事の合間や、何かを考えなければならないときに、決まってハーブティーを飲むことにしている。コーヒーではなく、紅茶でもなく、なぜハーブティーなのか。そこに深い理由はない。コーヒーは胃に負担がかかるし、紅茶は優雅すぎる。ハーブティーはその中間というか、どちらにも属さない独特の立ち位置にいる。なんというか、「場違い感」がいいのだ。

 ある日、仕事場で詰まってしまい、パソコンの画面をにらんでいた。どうにもアイデアが出てこない。何か足りない。そんなとき、ふと手元のハーブティーを一口飲んでみた。すると、不思議なことに、脳がすっと軽くなったような気がして、いくつかのアイデアが頭の中にぽん、ぽん、と浮かび上がった。

 「おお、すごい」と僕は思った。まるで、水面に小石を投げると波紋が広がるように、思考が広がっていく感覚があった。

 そういえば、アルキメデスはお風呂に入っているときに浮力の法則を思いつき、「EUREKA!(閃いた!)」と叫びながら裸のまま街を駆け出したという話がある。僕は流石に裸で街を駆けることはないが、ひらめきの瞬間には何かしらのトリガーがあるものだ。アルキメデスにとってのお風呂が、僕にとってはハーブティーなのかもしれない。

 それ以来、僕はハーブティーをひらめきの触媒だと信じるようになった。ミントティーを飲めばシャキッとするし、レモングラスティーはなぜか文章がすらすら書ける。ハイビスカスティーは色が美しいので、机の上に置いているだけで創作意欲が湧く。ひょっとすると、これは単なる気のせいなのかもしれない。でも、人間の脳は、案外こういう気分の問題に左右されるものだ。

 先日、友人と喫茶店で話していたとき、彼が言った。

 「アイデアって、どこから来るのか不思議だよな」

 僕は頷いて、目の前のカップを持ち上げた。

 「アイデアはきっと、ハーブティーの蒸気の中にあるんじゃないか」

 彼は笑ったが、僕は本気だった。

 考えてみれば、いいアイデアというのは、意識的にひねり出すものではなく、ふとした瞬間に訪れるものだ。お風呂に入っているときや、散歩しているとき、ぼんやり窓の外を眺めているとき。そういうときに限って、「これだ!」というひらめきがやってくる。

 ハーブティーを飲む時間というのは、それと似ている。急いで飲むものではないし、強い刺激もない。ただ、温かい液体をゆっくりと口に含み、その香りを感じることで、思考が自然とほぐれていく。結果として、意識の奥底に沈んでいたアイデアが浮かび上がる。

 「いや、それはハーブティーのせいじゃなくて、単にリラックスしたからじゃないか?」

 と言われたら、確かにそうかもしれない。でも、それならば「リラックスするためにハーブティーを飲む」と考えてもいい。そうやって思考の流れをコントロールできるなら、それはもう立派なクリエイティブ・ツールだ。

 実際、僕はこれを利用しているわけだ。文章を書く前にハーブティーを飲むと、不思議と手が動く。会議でアイデアが出ないとき、ハーブティーを飲んでみると、ふっといい考えが浮かぶことがある。

 結局のところ、ひらめきというのは環境の影響を受けるものだ。たとえば、喧騒の中では考えがまとまらないし、暗い部屋では発想が広がらない。だったら、自分の思考をいい方向に導く習慣を作るのは、悪いことではない。

 だから、僕は今日もハーブティーを淹れる。そして、カップを手に取ると、ふと思うのだ。

 「次はどんなアイデアが浮かぶだろう?」

 それが楽しくて、ハーブティーを飲む習慣がやめられない。

EUREKA・ひらめき

1,680円(袋)/2,480円(BOX)

古代ギリシアの大科学者アルキメデスが歴史的発見の瞬間に叫んだ有名な言葉が「Eureka !ユリイカ(ひらめいた!)」。ローズマリー、ゴツコラ、ギンコーなどブレンドされた8つのハーブの有効成分が、脳に血液を送り、脳を活性化し、集中力や記憶力を高めます。ここ一番の大切な場面で、スッキリ、シャープに整えてくれるでしょう。爽快な朝を迎えるための、目覚めの一杯としてもおすすめです。

内容量:25g(10~20杯分)

原材料:ローズマリー ペパーミント スペアミント ゴツコラ ジンジャー ギンコー (イチョウ) 柚子 セージ 

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